海外取引所暗号資産取引に関する所得計算ツール作成までの道のり

暗号資産取引の所得計算ツールを作成した時の備忘録となります。

1.暗号資産に関する税務上の取扱いを確認

以下を理解する。

国税庁のホームページに掲載されている内容

暗号資産に関する税務上の取扱い及び計算書について

暗号資産に関する税務上の取扱いについて(情報)(令和3年12月)(PDF/599KB)

暗号資産の計算書(総平均法用)(EXCEL/247KB)

2.所得計算時に必要なデータの収集

取引業者のサイトからダウンロードできるデータ

入金・入庫履歴

csv形式でデータをダウンロードする。

取引履歴

csv形式でデータをダウンロードする。

暗号資産貸出料(レンディング)等、 暗号資産受取(収入)履歴

csv形式でデータをダウンロードする。

出金・出庫履歴

csv形式でデータをダウンロードする。

取引業者のサイトからダウンロードできないデータ

取引時の為替レート

取引業者でUSDT基準の取引、資産評価となっている場合、1USDT=1USD (ステーブルコイン)と考え、USD/JPYの1分足データを活用することを目標とする。

暗号資産受取(収入)時の暗号資産交換レート

取引業者公表の過去データ参照可能な範囲で取引価格データを収集する。または、 暗号資産受取(収入)時の暗号資産交換レートを監視し、 交換レートを保持できるように工夫する。

取引価格データ取得サンプル

USD連動ステーブルコイン以外の暗号資産で取引手数料を支払った時の暗号資産交換レート

USD(米ドル)連動ステーブルコイン(USDT,USDC)以外の暗号資産で取引手数料を支払った時は、「XXX / USD連動ステーブルコイン」 の 暗号資産交換レート を用いて計算するが、そのレートは取引履歴としてダウンロードできない。取引時の暗号資産交換レートは取引後に確認するか、監視して保持できるように工夫する。

USD連動ステーブルコイン以外の暗号資産同士で暗号資産を交換した時のUSD交換レート

USD(米ドル)連動ステーブルコイン(USDT,USDC)以外の暗号資産同士(例:BTCとXRP)を交換した時は、 暗号資産同士の取引レートは取引履歴としてダウンロードできるが、何ドル相当の取引を行ったかの情報はダウンロードできない。XRP / BTC の取引を行った場合、取引時の「BTC / USD連動ステーブルコイン」 暗号資産交換レート は取引後に確認するか、監視して保持できるように工夫する。

3.収集したデータの整理、マージ

収集したデータの整理、マージするツールを作成する。

※ツールはVBAとPythonで作成

4. データ取込、所得計算

各種整理されたcsvデータををエクセルに読み込み、所得計算を行う。

5.作成したツール

作成したツールはこちら

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